九州歴史科学研究会HP

九州歴史科学研究会は、現代社会の諸問題に目を向けつつ歴史学の科学的発展に寄与することを目的として1971年7月に創立された学術団体です。年に5・6回程度の例会(研究報告、シンポジウム、書評会など)を開催するとともに、雑誌『九州歴史科学』を年一回発行しています。 歴史研究者のみならず、周辺諸学の研究者や教員・学生・市民を交参加者それぞれの視点から専門を超えた学際的議論が交わされる点が特徴です。 皆様のご参加をお待ちしております。連絡先:kyurekiken☆gmail.com(☆を@に変更)

『九州歴史科学』第45号(2017.12)

                論文

一九~二〇世紀転換期マンチェスタにおける

「適切な養育を受けていない」子どもの包摂と教育

 

                      三時眞貴子(1)

一九三〇年代後半における日本の国際法的営為とナチ・ドイツ

 -立作太郎の国際法論を手がかりにー

 

                      清水 雅大(31)

帝国日本の国策に従ったエスペランティスト

 -藤澤親雄を中心にー

 

                      譚 謎(55)

               史料紹介

襖の下張文書から歴史を見る 江戸末期、門跡寺院勧修寺と肥前諸富津

ー海運業者末吉家との金融トラブルをめぐってー

 

                      重松 正道(83)

 

            シンポジウムの記録

           明治150周年記念シンポジウム

  グローカルヒストリーの中の明治維新史研究ー地域・国家・権力をめぐってー

 

はじめに                  加藤 僚(89)

幕末長州藩の技術史的研究とその課題

   -政治史との統合へ向けてー      道迫 真吾(92)

佐賀県明治維新

   -県の成立・士族反乱自由民権運動ー 堤 啓次郎(101)

近世東アジアにおける前近代型「国民経済」形成の可能性

   -朝鮮後期を中心にー         山本 進(110)

「旧藩史観」再考              日比野利信(118)

筑後川下流の近代舟運について        本間 雄治(129)

明治維新期以降鹿児島資産家に関する基礎研究 倉嶋 修司(134)

明治初期の司法制度形成過程

 -裁判・法概念形成との関わりからー    山口 亮介(148)

清朝末期の省財政について          土居 智典(159)

彙報                    事 務 局(168)