九州歴史科学研究会HP

九州歴史科学研究会は、現代社会の諸問題に目を向けつつ歴史学の科学的発展に寄与することを目的として1971年7月に創立された学術団体です。年に5・6回程度の例会(研究報告、シンポジウム、書評会など)を開催するとともに、雑誌『九州歴史科学』を年一回発行しています。 歴史研究者のみならず、周辺諸学の研究者や教員・学生・市民を交参加者それぞれの視点から専門を超えた学際的議論が交わされる点が特徴です。 皆様のご参加をお待ちしております。連絡先:kyurekiken☆gmail.com(☆を@に変更)

被災文化財・歴史資料情報の収集についてのお願い

 このたびの熊本地方の地震により亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。

 

 すでに熊本市役所からの広報でご存知の方もいらっしゃるかと存じますが、現在、熊本城や阿蘇神社など報じられている文化財被害以外にも、地域に残る未指定文化財や民間所在の歴史資料など、多くの文化財・歴史資料が被災しており、その救済・保全が急務となっております。

 そこで九歴研では、このたび歴史資料ネットワーク(史料ネット)と連携し、九州各地の文化財・歴史資料の被害状況に関する情報を収集する運びとなりました。

 

 歴史資料ネットワーク(史料ネット)につきましては、こちらをご覧ください。

 つきましては、被災文化財・歴史資料について、皆さまから情報をお寄せいただきたく思っております。具体的には、下記の被害情報提供フォームに、お名前、メールアドレス、電話番号、そして被害の状況をご記入いただき、送信していただく形となります。

docs.google.com

 

 少しでも多くの文化財・歴史資料の救済・保全のため、皆さまのご協力をお願い申し上げます。

 

九州歴史科学研究会事務局

◆九州歴史科学研究会4月例会のおしらせ

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九州歴史科学研究会4月例会のおしらせ

(延期になりました)
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◇2016年4月30日(土)14時~17:30ごろ(※時間にご注意ください)
◇会場:西南学院大学学術研究所大会議室(※会場にご注ください)

 

 テーマ:音楽史特集
 
 栫  大也(福岡大学):「たたかう山田耕筰 ーその言説と戦争への道ー」
 
 山田高誌(熊本大学):「ナポリ銀行歴史文書館における劇場史料調査の実際
                                                     ー18世紀後半の諸劇場の運営システムー」

 今回は、「音楽史」をめぐる最新の研究成果をお二方にご報告いただく運びとなりました。所属・専攻にとらわれない九歴研らしい議論になることが予想されます。できるだけ多くの方のご参加をお待ちしております。


※当日の12:00より運営委員会を開催します。
関係者は出席して下さい。議題は例会計画等です。

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◆今後の例会の予定
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  次回の例会は「西洋史に関する研究報告」を予定しております。
  詳細が決まり次第連絡させていただきます。
  九州歴史科学研究会では、今後も専攻の垣根にとらわれない例会を目指
 していきます。
  何かアイデアをお持ちの方は、お気軽にメールにてご連絡ください。

雑誌『九州歴史科学』第43号(2015.12)

        論文

 

朴正煕記念事業にみる記憶実践

―「朴正煕大統領記念・図書館」

        建設過程における言説―     大和裕美子(1)

 

草創期文化同盟の群像(一九四五―一九四七)

―SBZにおける知識人たちとナチズムー     伊豆田俊輔(22)

 

       研究動向

 

山田耕筰研究の動向と現実性            栫 大也(51)

 

「政治の野蛮化」と義勇軍経験

第一次世界大戦後ドイツにおける

     「暴力の連続性」をめぐって―      今井宏昌(68)

 

       書評

 

尾道 博著『近世日朝流通史の研究

     ~博多―対馬―釜山海域流通圏の構築~』 重松正道(88)

坂本優一郎 著『投資社会の勃興

     ―財政金融革命の波及とイギリス―』   松塚俊三(94)

 

彙 報                       事務局(101)