九州歴史科学研究会HP

九州歴史科学研究会は、現代社会の諸問題に目を向けつつ歴史学の科学的発展に寄与することを目的として1971年7月に創立された学術団体です。年に5・6回程度の例会(研究報告、シンポジウム、書評会など)を開催するとともに、雑誌『九州歴史科学』を年一回発行しています。 歴史研究者のみならず、周辺諸学の研究者や教員・学生・市民を交参加者それぞれの視点から専門を超えた学際的議論が交わされる点が特徴です。 皆様のご参加をお待ちしております。連絡先:kyurekiken☆gmail.com(☆を@に変更)

<九歴研>よりのご案内:日本国政府の水際​対策の一部の見直しを願う陳情活動について

皆様、こんにちは。福岡在住のクラーマー・スベンと申します。この度は私人として始めた陳情活動・署名運動をご案内しますので、所属や職位などを割愛させていただきます。何卒ご了承お願い申し上げます。

ただいま世界各国は新型コロナウイルス感染症拡大対策の一環として国境を超える移動を規制しています。その中で日本の入国規制は特に厳しく、外国人観光客や出張客だけでなく、日本にすでに生活基盤を置いている在留外国人も、一度海外に出たら、有効なビザと再入国許可を持っていても、原則として再入国できません。世界有数の先進国の中でこの厳しさを適用するのが日本だけです。この入国規制で大きな打撃を受けている業種の一つは日本の大学です。3月に出張や帰省で一時帰国した外国人教員や留学生の多くは現在にも再入国拒否の対象となって、すでに3か月ぐらい海外で足止めになって、日本での生活に帰れません。これは当該者にとって全く余計な不便だけでなく、日本の国際的な信頼関係を損ねていることにもなっていると思われます。日本のアカデミアの国際的な立場にも強い悪影響を及ぼすでしょう。もちろん大学だけでなく、国際的な事業を営んでいる別の業種も悲鳴をすでに挙げてきました(例えば、在日米国商工会議所)。

この重大な問題を解決するため、福岡の住民・日本人の配偶者・日本人の父親としてリンク先にある陳情書を書きました:http://chng.it/GN9Wp2Sj

現在、賛同していただく署名者の人数はすでに9,
000人を突破しました。全世界の人は署名できますが、現段階の署名者の半分程度は日本人です。多くの賛同者は任意の公開コメントを書いてくださいました。彼らの声も併せてご一読ください。

国際的な新型コロナウイルス拡散防止への政府の熱意は評価しておりますが、在留外国人は日本の社会の大切な構成員です。再入国の際、観光客のようではなく、日本人のような待遇の対象にされるべきです。

陳情書をよろしくご一読ください。そして、この問題の解決が必要だとお考えになっていただけたら、ご賛同・ご拡散へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

クラーマー

 
 

九州歴史科学研究会6月例会延期のお知らせ

 このたび新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、九州歴史科学研究会では6月例会の延期を決定する運びとなりましたので、お知らせいたします。

 再開日は決まり次第、ご連絡いたします。

 6月例会の報告予定者は以下の通りでございます。

   三科仁伸(下関市立大学)、小野浩(西南学院大学

   

  今後とも九州歴史科学研究会をよろしくお願いいたします。

『九州歴史科学』47号 2019.12

               論文

原爆投下後における浦上の復興と地域社会の変容

 -互助組織「講内」の活動に着目してー       四條 知恵(1)

 

              研究ノート

ナチ占領下フランスにおける対独軍事協力

 ー義勇軍組織「三色旗団」を中心にー        坂本 準人(28)

ブーヘンヴァルト強制収容所と「反ファシズム

 -「赤いカポ」の戦後の語りをめぐってー      平田 哲也(55)

 

              書評

 大浜聖香子著『12-13世紀におけるポンティウ伯の中規模領邦統治』

                          花田洋一郎(76)

 清水雅大著『文化の枢軸ー戦前日本の文化外交とナチ・ドイツ』

                          酒井 一臣(85)

 北村厚著『教養としてのグローバル・ヒストリー』  

                          池上 大祐(91)

 福岡大学人文学部歴史学科編『18歳からの歴史学入門』

                          北村  厚(101)

 

              特集

 「大戦後」を考えるーヴェルサイユ条約調印100周年の地平からー

 はじめにー趣旨説明                今井 宏昌(107)

 【第1部:基調報告】

 1920年代オーストリアにおける世界大戦をめぐる開戦責任論争

 -元ロシア外務大臣セルゲイ・サゾーノフの回顧録をめぐってー

                          村上  亮(109)

 【第2部:合評会】

 アイルランド革命から「大戦後」を考える      小関  隆(119)

 小関隆『アイルランド革命』によせて        松塚 俊三(127)

 朝鮮史からみたアイルランド革命          小野 容照(134)

 ドイツ史からみたアイルランド革命         今井 宏昌(143)

 彙報                       事 務 局(150)

 

            九州歴史科学研究会

             2019.12